70年代の迫力や時代に染み込んだ雰囲気を言葉として表現するのは非常に難しいものです。
静かに移りゆく価値観や、自分たちが観てきた景色の蓄積無しには、
簡単には大型バイクのエクステリアスタイルは語れません。それは黒くて大きな存在感。
子供の頃に眺めていたバイクを見つめる視線の高さとは
地上からだいたい130センチくらいの場所にアングルポイントがあったような気もします。
成長して時間が経過した今では見下す程 身長が伸びた訳でもありませんが、
当時の眺めていたようなアングルポイントの微妙な違いは確かに残ります。
大昔に観た映画で1979年公開のオーストラリアのアクション映画
監督のジョージ・ミラー製作メルギブソン主演の「マッドマックス」がありました。
この作品に登場してくる大型バイクは、現在でも尚名車として語られる
カワサキの「Zシリーズ」やCB等古き良き時代の人気車種が数多く、
コアなファンの心を今でも永く掴み続けておりました。
登場してくる人物は外国版の中年暴走族もしくは
殺し屋まがいの何処からドウ観ても一癖も二癖もある恐いダーティーなおじちゃん達。
それでもマシンに跨って大型バイクを颯爽と走らせているシーンには
「実際に街で見掛けたら異様な人達ですが」
演技の上に成り立つ映画ゆえ変な格好良さが役者さんから滲み出ていました。
自分の生まれた年がちょうど1966年でしたから、
この映画の封切りが確か13歳〜14歳頃だったと思います。
オーストラリア版の言ってみれば善悪ミックスの特撮映画、
日本でいうところの仮面ライダー物語なんだなぁ〜と冷静に観ていました。
物語の特性上暴力シーンが沢山出て来そうな映画の展開イメージなのですが、
間接的結果シーンで上品に生々しさをあえて直接見せない上手い撮影方法でした。
その頃は登場してくるバイクに多少の憧れはあっても
実際には大型バイク自体に乗れるような年齢でもありませんでした。
真っ直ぐに伸びた高速道路を駆け抜ける
複数台の当時の大型マシンの撮影シーンに何故か心引き込まれました。
その頃にちょうど意識していた大型バイクの代名詞が
初期型の4本だしマフラーが特徴のクラシカルビンテージのCB750でした。
貫禄のあるボディーにどっしりとした重量感。
小さな時にゆっくりとインプリティングされ刷り込まれたこれらの走行シーンが
知らず知らずに内に脳裏に焼き付いて残っていたのかも知れません。
「空冷4気筒エンジンの面白さ」私のHONDA-CB記事や写真をご覧いただき、
本当に面白かったとか、心より楽しかったな〜と思えるときは是非是非、
温き心でのお付き合いの1票を宜しくお願いいたします。 加古 俊文
2 件のコメント:
夏でも、革を着てらっしゃるんですね!
渋いですネ~
sawakichi
sawakichiさん。こんばんは〜!
いえいえこの写真は少し前に撮影したものですから、
それほど蒸し暑くは御座いません。渋いですか〜嬉しいお言葉有り難うございます。甲斐も喜ぶと思います。
加古。
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