バイク本来の存在とは、
乗って移動してエンジンを廻しながら曲がる、止まる、走らせる、
役割的には、こんな感じなのでしょうが、
もう1つは展示として普通に姿を眺めるだけも含まれます。
長時間の展示であればタイヤの硬化をはじめ空気圧の微妙な変化、
それに積載された車両本体のバッテリーの自然消耗が考えられます。
さらに距離に関係無くエンジンオイルは空気にさらされ酸化が進みます。
引力はやがて下へ下へと落ちて行き、表面保護油膜も薄くなって行く事でしょう。
連動して内部の機械には潤滑油膜が均等に行渡るような事もありません。
動態保存と適度なアクションがマシンにとって一番理想的。
という言葉もありました。
これは走らせてタイヤを回転させているのが
本来の車両へ加わる荷重を均等にバランス良く分散させ、
停車時の偏った荷重からの局部負荷を低減させてくれるのかも知れません。
ということは静止状態より本来は機械に取っては
元気に動かしているいる方が動態保存で考えると理想的なのかも?
こんな神経質な車両の保存方法を考えていたら
ある意味キリのない世界に引きずり込まれそうです。
動態保存でも野外で雨風に晒されながら湿気や塩害、
解氷材としての路面に巻く塩化カリウムの材質劣化や錆付きが考えられます。
それからバイク自体を道で走らせる事による消耗部品の老朽化。
チェーンの伸び、エンジン内部の圧縮の緩み、メインフレームの老朽化、
フロントフォークのオイル滲み、ベアリングのガタ、ホイールの真円度の低下や歪み、
タイヤの消耗、ブレーキパッドの減り、ワイヤー関係の伸び、ライトのバルブ切れ、
どちらにせよ、動かしていても停めていても駄目な場所は駄目になります。
乗れる時期に思う存分に乗れるだけ乗って気持ち良く消耗品は潔く入れ替える。
結論は多分簡単に考えるとこれしかありません。
人間も同じく運動していても寝ていてもやがては寿命が御座います。
どんなに努力しても時間軸にして僅か200年以上も生きられないのですから!
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