空冷４気筒エンジンの滑らかな気持ち良さ。

ある一定の速度域で数時間走らせていると

体に伝わるエンジンや路面から突き上げる振動がいつのまにやら消えて、

体とマシンが自然な雰囲気で一体となったような何とも云えない錯覚が訪れます。

右手首は反射神経と同化してアクセルの微妙なコントロールは

まるで人間オートクルーズ機能に近い

阿吽のレスポンスと隙間の無い一体感に到達します。

ホンダというメーカーが造り上げたCB750 RC-42型の

基本的な完成度の高さがこの走行フィーリングの結果からも理解出来る瞬間です。

さて相性という言葉がバイクに適切かどうかは判りませんが、

体に馴染まないバイクとの経過時間は

単純に距離と時間の掛け算で年齢に関係なく　

疲れ「蓄積疲労」が訪れるだけです。

ポジションを変えようが細かな変更では

決して解決しない１つの壁だと思われます。

その点、CB750 RC-42型の素晴らしい長所は

ある程度の体系に重量ハンディーがあっても、

多くの方に違和感無く自然に溶け込ませられる、

ドライビングポジションが大きな包容力なのかも知れません。

癖が無い純粋な乗り心地は、評価の対象になるどころか、

逆に物足りないありきたりのモノと思われてしまう危険性があるようです。

こうしてCB750 RC-42型の癖の無さは全国の自動車学校でも認められ

誉れ高き大型自動二輪教習車のスタンダードモデルにまで認定されました。

一生懸命に縁あってこのCB750 RC-42型のバイクに教習期間中お世話になるのですが、

素晴らしすぎる性能が故に記憶のインパクトに残らず、

晴れて念願の大型自動二輪免許合格後　

残念ながらバイク購入の候補からCB750 RC-42型は自然に除外されて行くようです。

みんなの一番近くに存在していて逆に一番遠い存在のホンダCB750 RC-42型の宿命。

貢献度がこんなにも高いのに排気量の数字で何となく可哀想な環境らしいのです。

「空冷4気筒エンジンの面白さ」

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加古　俊文　

手放してしまいましたが乗り易かったRC-42型の教習車。

赤と黒のタンクが重量級の雰囲気を適度に表現してくれていてお気に入りでした。

空冷4気筒エンジンのRC-42型　CB750も生産中止になり

このホンダ現行カタログラインナップよりその姿を消しました。

残されている新車のストックも探せばまだまだ市場にはあるようですが、

生産が終了するとあっという間に人気が出て売れてしまういつものパターンです。

もう２度と手に入らない。そう考えると不思議と魅力的なスタイルに思えて参ります。

でも本当の魅力とは外見の格好良さよりも、基本的な乗り心地の良さとか、

優秀なエンジンの特性によるものが大きいと思いました。

思い出せば気軽に乗れて適度に速くコントロール性に優れたバイクだったと思います。

もう一度手に入れてみようかな？とふっと思う事がありますが、

RC-42型　CB750の平均相場がジワジワと騰がってくるような気がしました。

それなら次期発売のCB1100Fがタイミング的にも微妙に気になるところです。

人間の欲望や欲しいと思えるコレクションなんてのは本当にキリがありません。

永遠とは反対方向の時間軸。人生とは限られた時間の中で有意義に何を味わうか？

人それぞれ　十人の人が存在していれば好みや趣味も十の好きな色が御座います。

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加古　俊文　

CB750カフェが不思議と良く似合う肌色の柳本氏。

喰う力抵抗？いえいえ空力抵抗CD値が素晴らしい柳本氏が跨がりました。

う〜ん、イイねぇ〜このスタイル。俺も1台真剣に増車したい気持ちです。

と熱く語るのは三鷹の人間ヘルメットとして恐れられる柳本氏でした。

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