2018年12月18日火曜日

永年のブランドが静かに暴走して行く時!その6







永年のブランドが静かに暴走して行く時!その6

またまた前回に引き続き、
ここでは抽象的な言葉でしか表現出来ませんが、

そもそもブランドというものは、
創始者のイメージも含め、
それに携わる人間達の熱い情熱と、
モチベーションを含めた
気持ちが作り出したモノなので御座います。


シリーズ その6で御座います!



コンセプトを含めた
イメージチェンジと云う名の
改革に失敗したとき!

新しいブランドコンセプトを提唱し
ブランドが今までとは違った
雰囲気のテイストに切り替えた時。

平行線ではなく、
右下がりの曲線を描く2018年問題。

消化不良という言葉を
みなさまはご存知でしょうか?

飛行機はフライト中にエンジンが停止すれば、
浮力を失って墜落してしまう可能性も御座います!
また飛ぶ為の羽根が無くなれば上昇気流にも乗れません。

コンセプトを塗り替えた新しい指導者の出現。

仕入れたモノが予定通りに動かない。
在庫過剰で通常消化としての回転率が維持出来ない。
確かに製品的には良いモノなのかも知れませんが、
これは製品のクオリティーの問題では御座いません。

良い悪いはこの際ですから別にして、
モノゴトの本質とは単純明快なインスピレーション。
それは好きか嫌いかという選択の基準で御座います。
そしてここからが一番重要なので御座います。

空を飛べなくなった飛行機は、
それは残念ながらお世辞にも飛行機とは呼ばれない。

新しい作品の良さが、
顧客さまには残念ながら伝わらずに、
発表した作品を含めて不発の連発に陥る時が御座います。

運の悪さはこんな時に重なって、
メーカー主導型の厳しき納入ルールの、
ハードルが150%の勢いで承諾も無く上がった時と重なります。

人間 対 人間の対話が、
出来なくなっ現在の「掟」と云う名の、
厳しき取引条件としてのルール!

ピンチ到来 

困ったときのメーカー頼みも通用せず、
製品の返品処理も製品の入れ替え処理も許されず、
ただひたすら例外は認められずに、
お約束通りに製品が店舗に、
次々と自動発送で送られて来る流れになりました。
独自のオートメーション管理システムが繰り返されます。

しかも姉妹店を含めた経営店舗が多いお店は、
個別店舗毎の契約とお取り引きで御座いますから、
近隣への出店が多く他店舗グループ展開を、
されているお店さんであれば、
想像を絶するような掛け算で、
新しい製品を含めて定番商材がドンドンと送り込まれて来ます。

黙っていても契約上のお取り引きを継続されるお店へと、
年間契約という約束で縛られた契約納入本数は、
しっかりと経済状況に関係無く納入されるパターンとなります。


これは一体誰にとって都合の良いシステムなのでしょうか?

作った製品が世の中での評価や人気に関係無く、
自動的に全国の販売店さんへと、
製品補充として流せるシステムの構築。

販売されるお店さんの存在あっての、
本来はブランド展開の流れなのですが、

不運にも新作が思うようには売れず、
しかも鳴かず、飛ばずの微妙な不発の連続であれば、
当然ですが何処の店舗さんであっても、
製品売却益としての売り上げはそこからは発生しません。

新しいコンセプトとデザインを打ち出した指導者を含め、
これらの新製品がもしも万が一にも不発だった場合の責任は、
製造メーカーさんはその後の対応も含めて、何も対策を考えてはくれません!

上から下への契約は本来の双方向の平等ではなく、
いつの時代も一方通行の契約条件なので御座います。

頑張るお店の力量やら、
努力を強いるような販売方法の意識的な切り替えで、
根性やら精神論の叩き直しもこの流れだけは通用しません。

気合いと根性なんかでは簡単に乗り切れるような、
そんな右上がりな時代でも御座いません。

中途半端な経営哲学やプライドなんかを持って、
商売に挑めばグループ企業全体に影響を与え、
最終的には資金回転力を含めた、
会社のキャッシュフロー機能を弱体化させ駄目にします。

これが例外的に
某メーカーのように黙っていても人気があり、
自然に売れるモノを追い掛けるような商売であれば、
この努力も最終的には帳尻を合わす事が出来、
努力に対してもそれなりに報われますが、

全然 動かないような元気のない製品を、
勝手に決めた強制ルールなんかで無理に仕入れていたら、
さすがに永年の顧客もその微妙な雰囲気と空気感に、
やがては気が付く筈なのです。

これらの負のスパイラル連鎖反応は、
実は2014年あたりから既に静かに始まっておりました。

2015年〜2016年と、
この悪しき習慣は継続されて、
メーカー側と小売店としての、
本来の相互間平等取引の流れからは、
大きく脱線して違う方向性へと、
流れが変わって行ったのだと思われます!

売り上げがある程度、
見込める右上がりな時代においての、
目標ノルマ達成本数トータル30本でも正直きついのに、
これが平均販売単価が微妙に下がりしかも肝心なる新作が、
思うようには勢い良く流れが出ずに苦戦していれば話しは別です。

製品が停滞している現状で、
担当者の販売戦略も含めて、
さして深い考えも無く、
メーカー主導型の目標45本に、
ノルマ設定が吊り上げられた場合は、
これから先は一体どうなるのでしょうか?

やがてはノルマ改革も都合良く60本〜90本と、
相談も無しにレベルは上げられて行くだけなので御座います。

消化不良という言葉を
みなさまはご存知でしょうか?

仕入れても消化すら綺麗に出来ないモノと知りながらも、
今までのお付き合いで歯車を廻す時代では無いのです!

販売される店舗の規模が大きければ大きい程に、
逆に反比例して危険性は水準以上に高まります。


Toshifumi  Kako  









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